新・古事記

2024-01-20 09:35:00

#2日本語バージョン

雷轟く夜のこと、こんな夜は皆不安になる。

母子が二人で寝ていると心なしか建物が揺れている感覚になる。

「地震?」母は目を覚ます。

どんどん不安になり、精神が乱れる。

「また?」母は地震への不安で胸が張り裂けそうになる。

「凛空は?いない!!」

「ギヤー!!!」叫んでしまった。マンションの部屋中をひっくり返した。

「いない!いない!凛空!どこ!凛空!」

「ピンポーン」その時チャイムが鳴った。

「天野さーん。大丈夫ですかー?警察ですー。ご近所から苦情が来ています。ここを開けてください。」

「警察!本物?こんな時間に?」

時計を見ると夜中の2時過ぎだ。

「それより凛空は?」

「天野さーん。開けてください。そうしないと無理やり開けますよ!」

警察は語気が強くなる!

「どうしよう?凛空はどこ?」

頭が回らず、警察の言葉が耳に入らない!

「仕方がないので突入します!!!鍵を壊しますよ!!!!」

天野文の耳には警察の言葉は入らない。

警察が突入してきた。文はさらに混乱する。

「ぎゃー!」

文や絶叫し、気を失った。