新・古事記

2024-01-20 13:56:00

#4 日本語バージョン

私、月詠命、高校三年生。

部活もきちーし、勉強も分からん。

シンロシドーとかどうでもいいし、学校行きたくねーと思ったら入院になった。

まあ学校行きたくねーし卒業まで学校ぶっちだ。

バイトもやめた。高校生活で一番楽しかった。悔しい。

憧れの上司、慶応出だって、なんでバイトなんかしてんだろ。

玉砕覚悟で告白したら、あっさりOK。これから😍バイトと思ったらバイト辞めることになった。

マジ悔しい。

一回お見舞い来てキットカットとか置いてったけどそれだけ。手も握らない。それに血糖値制限でチョコ食えないんだけど。まじ悔しい。

悔しい、悔しい、悔しい、悔しい、、、、、、、、、、、、、、、

バイトだけ楽しかった高校生活、人生ってこんなもなのかな。。。。。。。。。。。。。。。

 

入院中に知り合ったおっさん。もう39だって、頭なんか白髪がすごくてなんかばっちい。

ハイテンションで他の人と話してたと思ったら、今日は部屋にこもってる。無職だって、子供部屋おじさんかっつーの。

かわいそうだからジュースおごってあげた。すげー喜んで土下座までしてる。マジ受けるー。

ちょっと話したけど話がちんぷんかんぷん。このおっさん風呂入ってるのかなー。ふけがすごいし、ちょっと臭い。マジ受けー。

 

「ミコトさん」

 

げッ、話しかけてきた。息が🚬臭い。でもママの匂いだ。

ママの匂いなついなー。ちょっといいかも。少し話してみよう。

 

「ママもタバコ吸ってて同じ匂いがするんですが。。。。。。。。。。。。。。。」

「あッ、これはメビウス8mm、ショート、ボックスっていって日本で一番うまいタバコだよ」

「へー、そーなんだ。でも色が違うような。。。。。。。。。。。。。。。」

「ん、そうなんだミリ数が違うのかな、でも葉っぱの部分は同じの使ってるから匂いは同じはずだよ。フィルターでミリ数調整してるんだよ」

やっぱりママと同じがする。ちょっと落ち着く。もう少し話してみようかな。

「ミコトさんは俺みたいのと話さない方がいいよ。不幸が移る。俺この病院だけで20回以上も入院してるんだ。ほかの病院でも入院ひどい」

「じゃ、」

でもママのの匂い、ママの匂い、ママの匂い、ママの匂い、追いかけなきゃ。あッ、行っちゃう。話さなきゃ。

 

「園さん!!!

「えッ!」

園が振り向く。

「どしたのッ、そんなおおきな声で?」

「少しお話しませんか?」

「いいけど。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

「進路悩んでて(ホントはどうでもいいけど)」

「そうなんだ。おれ名城大学出て地元で働いてたんだけどいいかな?」

「園さん。大学出てるんですか?すごい。(名城ってどこ?うちの彼氏慶応なんですけどー)」

「今、高校三年生で大学行くか就職するか悩んでて(しばらく家でニート三昧するけどー)」

「よかったら勉強教えるよ」

「お願いします(う・ち・の・か・れ・し・け・い・お・う・な・ん・で・す・け・怒!!!)」

「数学が苦手で。。。。。。。。。。。。。。。」

「蒲高で数学の成績よかったんだ。」

「でも私立いけば数学いらないんじゃない?」

「家、お金なくて。。。。。。。。。。。。。。。」

「わかった。国公立行かしたる。俺私立だけど何とかしたる」

 

こうして二人の奇妙な勉強生活が始まった。