新・古事記
#9
2023.12.12
私、命、今日は彼氏が面会に来る。。。。。。。。。。。。。。。でも、、、、、、、、、、、、、、、なんか、、、、、、、、、、、、、、、うれしくない。
「命、元気だったか。チョコ持ってきたぞ」
「ありがと。でも食べられないって言ってんじゃん」
「あ、わりぃ、わりぃ、忘れてた」
「もーーー」
「あと、他にも持ってきたんだ。手ぇ出してみ?」
「え、やーーーだ」
「ほら、見てみ」
「これって。。。」
「指輪だよ、婚約指輪」
「え、」
嬉し、、、、、、、、、、、、、、、あれ?嬉しくないな。どゆこと?婚約、うれしいはずじゃん?
「ほら、手ぇ出してみ?」
震えながら差し出す。
彼が指輪を着けようと左手に触る。
げ、なんかキモイ、「やめて!!!」
「えっ」
「貰えない。貰いたくない。今日は帰って」
「どうしたんだよ、命。。。」
「いいから、今日は帰って。もう別れる」
「えっ、だって」
「いいから帰って」
「別れるって、どういうこと?」
「別れる、別れる、いいから帰って」
「分かった、今日は帰る。冷静になって考えて」
「もう、別れる」
バタン、言葉が届かぬうちに面会室の戸が閉まった。
あっ、別れちゃった。でもすっきりしていい気分。あれ?彼氏あんなに好きだったのにどうして?憧れの彼氏だったのに。慶応なのに。どうしよう?
「あっ、命さん。彼氏との面会どうでした」
園が話しかけてくる。なんかうれしい。
「別れちゃった」
「えっ、振られちゃったんですか。そうですか」
「私が振ったの。よかったかな。。。」
「あんなに好き好き言ってたじゃないですか?いいんですか?」
「いいの、もう別れたから」
こう言うとなんかすっきりした。
「あの、、、、、、、、、、、、、、、園、、、、、、、、、、、、、、、付き合って!!!!!!!!!!!!!!!」
「え、え、
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
」
園の声が病院中に響き渡った。